旅人教師@アジ亜太郎

道があるなら陸路で行こう。 ~貧乏人の一人旅~

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1990年代インド11 一人旅 ~パリカバザールでカメラを購入~

1997年 2月22日(土)

インドの夜は黄色い。

日本の夜の電飾は、赤や青や黄色や白、緑、オレンジなど、色とりどりだ。


電飾の色の数が多く、夜の景色は華やかに見える。


高いところから、町を見下ろすといわゆる「夜景」は、宝石でもちりばめたように色鮮やかに輝きを放ち、輝きの中に吸い込まれていきそうな錯覚も芽生える。

 

 

六甲山から阪神地域の夜景を眺めたとき、

神秘的な輝きの奥に住まう人々の生活にいささかのロマンを感じ、

「エジソン博士はすげえなー。」と偉大な発明に敬意をもったもんだ。

 

そんな鮮やかな電飾はここにはない。

 

インドの夜は黄色い。

 

黄色い灯りが、その勢いも弱々しく光を放っている。

 

デリー上空に到着した飛行機の中から、町を見下ろした時、おれは、まだデリーに到着していないと思った。

 

首都の町が、こんなに暗く、

しかも黄色やオレンジの弱々しい電飾だけなわけがない、と勝手に思い込んでいた。

 

 

東京や大阪のような、眠らない繁華街の町をイメージしていた。

 

飛行機が着陸態勢に入ったので、「いったいどこに着陸するつもりや?」と一人不安を感じていた。

 

まさに、そこがインドの首都、デリーだった。

 

 

上空から眺めた黄色い町。

 

本当にここに降りるのか、と着陸前に不気味さを感じたのを覚えている。

 


デリーのツーリストキャンプも、ろうそくの光のような色のランプが敷地内にところどころ設置され、宿泊施設とはいえ、暗い場所の方が多かった。

 

おれはシャワーだけ浴びて、自分の部屋にこもり、ベッドに横になった。

 

インドに到着してからのことを考える間もなく、すーっと眠りについていた。

 

 

この時は、まだ感じていないが、

いや日本に帰るまで気づかなかったが、インドの生活はその国民性からか、

 

適当なことが多く、楽だ。

 

楽だが、緊張する。

 

そう、楽なように見えて緊張するのだ。

 

日中、緊張感があるせいか、

 

あっという間に眠りにつける。

 

俺は、ほんの数日で疲れていた。

 

しかし、それを自覚したのは、帰国してからだったが。

 


翌朝9時に、ムビーンとパプーが俺を迎えに来てくれた。

 

今日はデリーの観光に連れていってやる、と言う。

 

なぜ、この二人が初対面の俺にこんなに世話をやいてくれるのかわからない。

 

ただ、知り合いの友達というだけで、そこまで親切にできるのだろうか。

 


この日の朝食は、また、ムビーンの家でいただいた。

 

ムビーンに会ってから、空腹感がない。

 

常に、食べるものをくれる。

食事は腹いっぱい食べさせてくれる。

途中にも、ピーナッツや果物、名前のわからないけったいなお菓子のようなものもくれる。

 

ムビーンのまわりのインド人たちもいろいろな食べ物をくれる。

お腹がいっぱいのときは、断るのに困ることもあった。

 

しかし、これは俺の旅のパターンで。

 


インドでは、

 

見知らぬ人から食べ物をもらうのは注意が必要だ。

 

特に、電車やバスの中で、女性一人で食べ物をもらったときは、その乗り物を降りるまで、口にしない方がいいという。

 

食べ物には、いろいろな物を混ぜることができる、と言われている。

大丈夫だ、という確証がないときは、無防備に人から食べ物をもらって口にするのはやめた方がいい。

というのが通説だ。要注意。

 


ムビーンの家で朝食を食べ終えるころ、一人のインド人がやってきた。

 

アルトゥ(仮名)、というオートリクシャの運転手だ。

 

アルトゥは、英語が話せないので、俺とのコミュニケーションは難しかったが、オートリクシャの運転手で、こんなにいい奴は会ったことがない。

 

なんとも俺のことを気遣ってくれる、親切な人だった。

 

アルトゥのオートリクシャに乗って、俺たちはパリカバザールに行った。

 

パリカバザールで、カメラを買うためだ。

 

俺のカメラは大人気のため、フィルム枚数残り6枚になっていた。

しかも使い捨てカメラ。


もーカメラがこんなに人気あるねんやったら、カメラごと買ったるわい、ということでカメラを買いに行った。

 

ペプシコーラ屋のパプーが、ペプシコーラ屋だけでなく、
パリカバザールでカメラ屋も経営しているらしく、パプーの店でカメラを買った。

 

パプーは、いつも暇そう?にしていたが、経営をしている人なのだろうか?

 

疑問は残るが、

 

インド製のカメラ、

フィルム付きで、約4000円。のものを買った。

頑丈そうで、わりと使えそうだった。

 

使い捨てカメラが、一台1000円ほどだから、カジュアル本気カメラとしてはお手頃だろうか。

 

そして、カメラを手に入れた俺は、

さらにムビーンたちの「Take Photo」攻撃を受けることになりました。。

 

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