旅人教師@アジ亜太郎

道があるなら陸路で行こう。 ~貧乏人の一人旅~

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1990年代インド7 一人旅 ~しつこい インドの客引き~

2月21日(金)

朝9時、カニシタホテルをチェックアウトした。

ホテルから出ると、柴田くんとはすぐに別れた。

 

 

ポストオフィス

とりあえず、

日本にエアーメールを送るために、ポストオフィスへ向かったが、10時オープンのため、あいていなかった。

 

日本への連絡は、国際電話という手段もあるが、なんせ料金が高い。

ほんの数分で、500円ほどのインド用テレフォンカードが底をつく。

 

だから、できるだけエアーメールで旅の無事を知らせる。

日本にいたら、海外からの手紙は意外と嬉しいもんだ。

 

インド人の猛攻撃

インド人はほんまにしつこい。

道を歩いていて、向こうから話しかけてくるときは、あまりいいことがない。

たいていが「ビジネス」だ。

 

インド人の決め台詞

この台詞を旅のなかで、何回聞いたことか。

 

1「ノープロブレム」

全然ノープロブレムではないときに、言う言葉なのか。

おまえにとっては、ノープロブレム。

俺にとっては、ビックプロブレムじゃ!と言いたくなる

 

2「ヘイ!ブラザー!」

全然ちゃうやろ。どこが兄弟じゃ!似てもにつかん。

こんな兄弟がおったら、こわいわ。

 

3「ビジネス イズ ビジネス。 バット フレンド イズ フレンド。」

商売は商売。

友達は友達。

「今、ぼくが君に優しく案内しているのは、ビジネスのためじゃないよー。友達として優しく教えてあげてるんだよー。」

って、どこがじゃ。

おもっきり法外な値段提示してきてまんがな!

友達だから、兄弟だから、そんな言い方でうのみにするか~。

 

今朝も、案の定話しかけて来られた。

しつこい。

しつこい。

しつこいが、たまに弱気になる奴。

 

たまに、いい人そうに感じる。

 

そいつとずっと話しながら歩いていた。

 

俺は、インドに着いたばかりだが、

帰りの飛行機のリコンファームを取っておこうか、と考えている。

帰りの日時は決めずに出てきたが、

デリーを離れると、航空会社のオフィスも少ないだろう。

とりあえず、帰国の日を決めてしまおうか。

 

エアーインディアに行くことにした。

 

気弱インド人もついてくる、と言ってきた。

エアーインディアに案内してくれるらしい。

 

こいつえらい暇やねんなー。と思った。

 

ええ奴か悪い奴かわからん。

 

でも、しつこいのはほんまにしつこい。

 

「ミスター、お腹すいてないか?あそこのレストランに行こう。」

 

いやいや、エアーインディア行くゆうてるやん。

 

「ミスター、そういえばインド門はいいとこだぜ、インド門に行かないか?」

 

だから、行けへん!ちゅうてんねん。なんで急にインド門やねん。

スケジュール、ごっそりそっちになるやんけ!

 

インド人、ほんま、人の予定、勝手に決める奴が多い。



そうこうしている間に、

俺と気弱インド人は、エアーインディアに到着した。

 

エアーインディアでリコンファームをとる手続きが、

なかなか窓口の女性に伝わらない。

ただ用件を伝えるだけではないのか?

 

よくわからないやりとりをしていると、気弱インド人が話しに入ってきた。

横からいろいろと親切に教えてくれた。

おかげで、手続きはスムーズに進んだ。

 

こいつのおかげで助かった。

ナイスやブラザー!

 

リコンファームの手続きを終えた俺は、もう一度ポストオフィスへと戻った。

 

エアーメールの手続きも、気弱インド人が活躍し、なんなく終わった。

 

とりあえず、俺の済ませたい仕事を横でせっせとサポートし、

スムーズに終わらせてくれる。

いい奴じゃねーか。

 

俺は、用事を済ませたのでコンノートプレイスに行きたかったが、

先に銀行へ行くことにした。

 

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花飾りをつけたラクダ@コンノートプレイス周辺


 

両替したルピーはまだまだあったが、バンクレシートがない。

空港で両替した銀行?はレシートをくれない両替屋だった。

 

この先の旅で、電車の切符を買うためには、両替したレシートが必要になる。

「俺は、アメリカンエキスプレスに行くんや。」

と言うと、

気弱インド人が、

 

「OK、俺に任せろ。」

と言って、またまた案内してくれた。

 

 「ここが、アメリカンエキスプレスだ。(This is AmericanExpress the man said!)」

と言われて連れていかれたのは、

バスだった。

 

「うそつけ!」

「いやいや、つっこみどころ満載すぎるやろ!バスやんけ!」

というのも、あほらしいほどのバスだった。

が、それは、バスの形の銀行?らしきものだった。

 

「わ、ここで両替しとるツーリストおるやん。。でも、俺はこことちゃうねん。。」

バスの中からは、必殺の高速手招きをしているインド人がいる。

銀行員から誘っている。

 

また、このパターンかよ~。

 

「にせものやんけ! (It's not real bank。)」

 

俺は地図を頼りに本物のアメックスを探した。

気弱インド人がついてくる。

 

本物のアメックスがあった。

本物のアメックス、重厚な建物だ。

 

「これが、アメリカンエキスプレスや!わかったか気弱インド人!」

 

俺がなかに入ろうとすると、

今までどこに行ってもずっとついてきて、

親切に手続きを教えてくれたあいつは、外で待ってる、と言って入ってこない。

 

なんでやろう。

と、思いながら一人で銀行へ入った。

 

アメリカンエキスプレスは、建物が重厚なだけでなく、警備も厳重だった。

銀行内は、たくさんの警察が警備にあたっていた。

 

一瞬、この建物のなかだけ、自由になった気がした。

 

それだけ、インドでは、

間髪いれずたくさんのインド人からの猛烈なアタックを受けていたのだと実感した。

 

アメリカンエキスプレスでは、バンクレシートももらえた。

手続きもスムーズだ。俺に横やりを入れて惑わすような奴もいない。

 

冷房のきいた快適な銀行を出た。

 

外には、あいつが待っている。

「俺は今からコンノートプレイスに行く。」

 

気弱インド人は俺に言った。

 

コンノートプレイスは危ないところだ。

お前はだまされる。行かない方がいい。

 

こいつが途中で何度も繰り返す、「メニイメニイヤクザピーポー」が耳ざわりだ。

 

もーええから、俺は行く!

 

「メニイメニイヤクザピーポー!」

 

コンノートに入っていく俺に向かって後ろから叫んでいた。

 

なんであいつ、ここにはついてこないんや?

あんだけしつこいのに?

 

コンノートプレイスでそのやりとりを見ていた、一人のインド人が俺に急に話しかけてきた。

「あいつはパキスタン人だから、コンノートには入れないぜ。」

 

マジで?

そんなルールあるん?

さらに続けた。

 

「あいつは危険なガイドだ。関わらない方がいい。あぶなかったな、おまえさん。」

 

気弱なとこも、

親切なとこも、

インド人のとこも、

 

俺は全部間違っていたのか。

 

でもあいつのおかげで助かったこともあった。

 

なんだろう。

 

俺は、なんだか、なんとなく悲しくなった。

 

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